第6回八重山トレイル2017-後編

第6回八重山トレイル2017

第6回八重山トレイル2017-後編

前回の前編では第一関門のゆずり原青少年自然の里22.86km地点まででした。
今回は後編として第一関門からゴールまでをお伝えしたいと思います。

二本杉まで

この大会一番の難所である二本杉
標高500m弱から900mちょっとまで約2.5kmで駆け上がります
といっても走っていません
全部歩きました
さすがにこのあたりの順位だと登りで走る人はいません
途中、座り込んでいる人などを横目で見ながら
なんとか休まずに歩き続け、数人は抜いたでしょうか
二本杉はクリアしました
登りは体への負担が少ないこともあり思ったより順調に登れました
自分としては休まなかったのが大きいかと思います
途中頂上か!
と思えるところがありますが、これはフェイクです
と、他の人のブログに書いてあったので
覚悟して行ったおかげではまらずに済みました
感謝です!!
皆さんも騙されないようにしましょう
ちなみに今回だけなのかわかりませんが
頂上には応援してくれる人?がいて
ここが頂上ですよ~と教えてくれます
またまた感謝です!!
頂上に着いたら左に曲がります
さあ下りです

尾続地区(第二関門)まで

最大の難所を超えてこのあと一気に下ります
途中いくつかの小ピークを越えていきます
民家の脇を通ったりしますが、道に迷うことはありません
わかりずらい場所には立哨員の方(ご苦労様です!)が
立っていますので指示に従えばOKです
いやー下りはきつい!
体にきました
下り始めがまたきつい
でもしばらくたつと体が慣れるのか
調子に乗ってペースを上げてしまいました
で、気づけば第二関門の尾続地区です
到着が13時20分過ぎでした
予定より早い!
残り5km程度で最終関門まで2時間以上ある
ってことはここかた全部歩いたとしても
完走できると考え、それまでは完走できるか
不安でしたが、ここでやっと完走を確信しました
こちらのエイド
元気な小学生がお手伝いしてくれていて
男の子なんだけどランナーに声かけまくり
おかげでたくさんの元気を分けてもらいました
5分ほどの間に給水、ジェル補給
そして出発です
さあ最後に最初に登って下った能岳にアタックです

ゴールまで

能岳の登り口までロード区間が少しあります
私はてっきり最初に走ったながーいロードを逆に
行くのかと思いきや逆側から登り口へアプローチ
していてロード区間も思ったほど長くありませんでした
しかし、エイドを出ても走れません
結局舗装はずーっと歩いてしまいました
その間、数人に抜かれます
こりゃ残りの5kmはそうとうきついなと覚悟しました
歩くのもやっとという感じ
全身が重くて痛い
とくに股関節というか足の付け根
上腕部も筋肉痛
ここで思い出しました
私がトレランを知るきっかけとなった鏑木毅さんのお言葉を
「苦しくなるとリタイヤする言い訳を探す、それも誰に言っても
それじゃ仕方ないよねと言われるような言い訳を」
「でもそんなのあるわけない」
「おれは鏑木毅だ!この苦しさを乗り越えてきたじゃないか!」
「そんな言い訳を考えるな、鏑木毅たれ!」

一度でもリタイヤなんか考えたらもう止まっちゃいそうでした
鏑木毅さんの言葉を思い出し、
「絶対完走」
それだけを考えて一歩一歩進んでいきます
そうこうしているうちに能岳の頂上
さあここからがまたきつい
そう、最初に登ったところを下らなければなりません
全身痛くて歩けない走れない
一歩進むごとにイタタ状態
ところがこの終盤にきてコース脇には残りの距離を知らせてくれる
応援の方々
「あと○kmだよ、ガンバ!」
などの声援をいただきなんとか進みます
中には順位まで伝えてくれる人も!
てことは最初からずっと応援してくれていたということですよね
またまた感謝!!!
残り距離は進んだのに増えていたり全然減らないこともありますが
そこはご愛敬
歩いてさえいれば絶対ゴールに近づきます
そうしているうちに、見覚えのあるトイレが
舗装路が見えてきました
ゴール地点はすぐそこです
最後はなんとか万歳ポーズでゴール!
あとで写真を見たら疲れ果てて笑顔はなし
精も根も使い果たしましたって顔してました
ゴールした瞬間、こみ上げるものがありましたが
7時間台でゴールすると周りには人はおらず
まったりとした空気が漂い、
泣くには非常に恥ずかしい雰囲気
こみ上げるものを必死にこらえました
これは伊豆トレイルジャーニーにとっておこうと・・・

ゴール後

ゴール後は計測チップを返却し、
参加賞と順位表を発行してもらいました
計測チップは自分では外せませんでした
だって体が曲がらないんですもの
受付の女性の方にとっていただきました
その後体育館にて預けた荷物の引き取り
そしてここから駐車場まで結構な下り坂を
下りていかねばなりません
これがまたレースと同じくらいきつかった!
なんとか車にたどり着き、靴と靴下を脱いで一息
温泉無料券がついているので温泉へ行こうと
思えども体がいうことを聞いてくれません
私の車はイマドキ珍しくマニュアル車
クラッチ踏むのも一苦労
グーグル先生で温泉を検索して先生に従って
進みます
これがまた遠い!
上野原駅を挟んで反対側の山の中!
やっと到着した温泉で汗を流し
車に戻るもすでに中央道大渋滞!
マニュアル車を恨みます
というか体が動きません
車の中で1時間ほどでしょうか休憩
さらにお腹が減ってインター近くの
セブンイレブンにてお食事
食事後も動けずまたまた1時間ほど休憩
その後中央道の渋滞もだいぶ短くなったので
移動を開始しました
翌日は昔テレビでやってた動きの悪いロボットのような
動きしかできませんでした

完走するには

大会参加前に私が一番知りたかったのはどの程度の練習で
30~40km程度のトレラン大会を完走できるか?
でした
これについて今回の経験から感じたことをいくつか

前提条件として・・・
48歳、男性、BMIは21です
大会前にトレイルを走ったのは沼津アルプスを4回
トレイル区間は最長でも10km程度でした
ちなみに沼津アルプスはトレイル大会が開かれるコース
よりもアップダウンがかなりきついです
ロードの練習は最長距離でも22km
この時の平均ペースはキロ6分チョイです
4月下旬から練習開始で月間の走行距離は
おおむね100km程度
途中、肋骨骨折と左足首の捻挫もあり
合計3週間近く走れませんでした
レース中に気づいたのは私のような完走ギリのあたりの人は
ロードは走れるのにトレイルに入った途端止まってしまう人が
多かったこと
逆に私のようにロードは歩けどもトレイルも止まらない
というほうが結果的に速かったような気がします
※これはあくまで完走するという観点です
それと下りです
これはトレイルの下りをしっかり経験しないといけないと思います
大会までに時間があればロードをしっかり走ってトレイルも
練習するというのもありですが、
時間のない方は、トレイル中心の練習でも
十分完走できるのではないかと考えます
完走だけなら大会距離は走らなくてもトレイルの経験だけはしっかり
すれば可能かと思います
私の戦前の予想では練習では22km程度は走ったことがあるので
第一関門まではすんなり
残りは根性!
というのはその通りでした